外装材

住宅の外装材と聞いて何を想像しますか?

モルタル塗
焼板
金属板
ALC板

色々な材料がありますが、現在住宅の外装材に使われているものの約7割が窯業系サイディングと呼ばれるものです。
窯業系(ようぎょうけい)サイディングとは主原料としてセメント質原料および繊維質原料を成型し、養生・硬化させたもので、
・木繊維補強セメント板系(木繊維や木片を補強材)
・繊維補強セメント板系(パルプ合成繊維を補強材)
・繊維補強セメント・けい酸カルシウム板系
の3種類があります。

品質は日本工業規格JIS A 5422で定められていますが、

平成20年2月20日に経済産業大臣より改正が公示されました。

いくつかの改正がありますが、最も大きなものが

窯業系サイディングの最小厚さが12mmから14mmになったことです。

たった2mmか!と思われた人がいるかもしれませんが、

2006年度 住宅に使われた窯業系サイディングの内約53%が12mmのものだそうです。

外装材メーカーも12mmで作っていた商品を14mmへ切り替えることを余儀なくされ、原油高騰の状況も相まって材料の値段がはね上がっているといった状況です。

国のお偉いさん曰く、

『良質で長持ちする住宅のストックを増やすことや、良好な居住環境を形成するという基本理念に基づく改正』

だそうです。

確かに、12mmよりも14mmの方がどんな性能においても上ですが、

エンドユーザーにとって、購入金額が上がってしまうということが、

諸手を挙げて賛成しにくいと思う今日この頃です。